04. 科学的検証が示す、
阿波晩茶エキス末の可能性
阿波晩茶エキス末のもつ健康成分を科学的に検証した結果、この素材が持つ可能性が客観的なデータによって示されています。
実施された科学的検証と主な結果
- 1. 子宮頸がん由来細胞株HeLaにおけるオートファジー誘導効果:
ヒト子宮頸がん由来細胞株(HeLa細胞)を用いた実験により、添加量が増えるほどオートファジー活性が高まることが確認されました - 2. 細胞老化の抑制:
ヒト網膜色素上皮細胞(hRPE細胞)を用いた実験により、老化関連タンパク質(p21, p53)の発現抑制が確認されました - 3. ヒト皮膚細胞(NHDF細胞※10)を用いた検証:
ヒト皮膚由来の細胞を用いた実験により、ヒアルロン酸産生の増加および活性酸素発生量の抑制が確認されました - 4. 線虫※11を用いた検証:
モデル生物である線虫を用いた実験により、寿命の延長および加齢に伴う運動機能低下の抑制が確認されました
1. 子宮頸がん由来細胞株HeLaにおけるオートファジー誘導効果
【実験の詳細】
ヒト子宮頸がん由来細胞株(HeLa細胞※7)を用いて、阿波晩茶エキス末のオートファジー誘導効果を評価しました。tfLC3 assay※8により、添加量が増えるほどオートファジー活性が高まることが確認されました。
実験の結果、阿波晩茶エキス末を添加したHeLa細胞では、添加量が増えるほどオートファジー活性が高まることが確認されました。
画像の見方:
グラフについて: 縦軸はオートファジーの活性度を表しています。「阿波晩茶エキス」を加えた場合(+の棒グラフ)は、加えていない場合(ーの棒グラフ)に比べて数値が高くなっており、オートファジーが活性化していることを示しています。
※7 ヒト子宮頸がん由来細胞株HeLa(ヒーラ)細胞とは:
ヒト由来の細胞株として確立され、研究で広く使われている細胞の一つです。ヒトの細胞の一般的な反応を調べるための標準的なモデルとして利用されています。
※8 tfLC3 assay(ティーエフ・エルシー3・アッセイ)とは:
オートファジーの活性状態を視覚的に検出・測定するための実験手法です。オートファジーが起こると特定のタンパク質の性質が変化することを利用して、その活性度合いを数値化します。
[ 出典 ]
- ・石堂美和子 他「阿波晩茶エキスのオートファジー活性亢進作用」
(第25回日本抗加齢医学会総会, 2025年6月発表)
2. 細胞老化の抑制
【実験の詳細】
ヒト網膜色素上皮細胞(hRPE細胞)を用いて、阿波晩茶エキス末の細胞老化抑制効果を評価しました。老化関連タンパク質(p21、p53)の発現を測定した結果、阿波晩茶エキス末を添加した細胞では、これらのタンパク質の発現が抑制されることが確認されました。
ヒトの網膜の細胞(hRPE細胞:ヒト網膜色素上皮細胞)において、細胞の老化が進むと増えるタンパク質(p21、p53)の発生が抑えられることがわかりました。これは、細胞の老化スピードを緩やかにする可能性を示しています。
老化関連タンパク質(p21、p53)は、細胞の老化が進むと増加する指標です。阿波晩茶エキス末を添加した細胞では、これらのタンパク質の発現が抑制されることが確認されました。
画像の見方:
これは、細胞老化の指標となるタンパク質(p21、p53)の量をバンドの濃さで示した画像です。
バンド(黒い横線)が濃いほど、老化が進んでいることを意味します。「阿波晩茶エキス +」の列を見ると、「−」の列に比べてバンドが薄くなっていることがわかります。これは、阿波晩茶エキス末を加えることで、老化タンパク質の発生が抑えられたことを示しています。
※9 hRPE細胞(ヒト網膜色素上皮細胞)とは:
ヒトの網膜(目の中で光を感じる組織)にある細胞の一種で、視覚機能を維持するために重要な役割を担っています。網膜の健康を保つために欠かせない細胞です。
[ 出典 ]
- ・石堂美和子 他「阿波晩茶エキスのオートファジー活性亢進作用」
(第25回日本抗加齢医学会総会, 2025年6月発表)
3. ヒト皮膚細胞(NHDF細胞)を用いた検証
【実験の詳細】
正常ヒト成人皮膚線維芽細胞へ阿波晩茶エキス末およびマルトデキストリンを添加し、培養上清に含まれるヒアルロン酸量を測定しました(左図)。また、NHDF細胞に阿波晩茶エキス末を添加し培養後、CM-H2DCFDA、ピオシアニンを加えた後に発蛍光物質の蛍光強度を測定し、活性酸素量を評価しました(右図)。
ヒトの皮膚から採取した正常な細胞(NHDF細胞:正常ヒト成人皮膚線維芽細胞)を用いた実験で、阿波晩茶エキス末は、濃度に依存してヒアルロン酸産生を増加し、活性酸素発生量を抑制することが確認されました。これは、肌の潤いやハリを保ち、紫外線などのダメージから守る働きが期待できることを示唆しています。
グラフの見方:
左図(ヒアルロン酸産生量): グラフの高さが高いほど、ヒアルロン酸が多く作られていることを示します。阿波晩茶エキス末の濃度が高くなるにつれて、ヒアルロン酸が増加しています。
右図(活性酸素発生量): グラフの高さが低いほど、活性酸素の発生が抑えられていることを示します。阿波晩茶エキス末の濃度が高くなるにつれて、活性酸素の量が減少しています。
※10 NHDF細胞(正常ヒト成人皮膚線維芽細胞)とは: ヒトの皮膚から採取した正常な線維芽細胞(結合組織の主要な構成細胞)のことで、コラーゲンやヒアルロン酸などのタンパク質を産生する細胞です。皮膚の健康や若々しさを保つために重要な役割を担っています。
[ 出典 ]
- ・石堂美和子 他「阿波晩茶エキスのオートファジー活性亢進作用」
(第25回日本抗加齢医学会総会, 2025年6月発表)
4. 線虫を用いた検証
【実験の詳細】
野生型N2線虫を用いて実験を実施しました。阿波晩茶エキス末(400 μg/mL)を投与した群と、投与していない対照群において、20℃条件下での生存率および運動機能を比較評価しました。運動機能は、液体培地中における30秒間の体の屈曲回数(bending)を測定することで評価を行いました。寿命試験はカプラン・マイヤー法により生存率曲線を解析しました。
モデル生物である線虫(C. elegans)を用いた実験では、阿波晩茶エキス末を与えたグループは、与えていないグループと比較して、寿命延長作用が認められ、加齢に伴う運動機能の低下が抑制されました。これは、細胞レベルだけでなく、個体全体での健康長寿効果を示す重要な結果です。
A. 運動機能の改善
阿波晩茶エキス末を与えたグループは、対照グループと比較して、加齢に伴う運動機能の低下が有意に抑制されました。
グラフの見方: グラフは「bending assay(屈曲試験)」という実験結果を示しています。これは、線虫が30秒間に何回体を曲げることができるかを測定したものです。数値が高いほど運動機能が良好であることを示します。グラフでは、DMSO(ジメチルスルホキシド)、Rapa(ラパマイシン※12)、阿波晩茶エキス末の3群を比較しています。3回の独立した実験すべてで、阿波晩茶エキス末を与えたグループは、DMSO対照群およびラパマイシン群と比較して有意に高い数値を示しました。
実際の線虫の屈曲試験の動画
以下の動画は、実際の線虫を用いた「bending assay(屈曲試験)」の様子を撮影したものです。
左側はDMSO(ジメチルスルホキシド)という対照群、右側は阿波晩茶エキス末を与えた群の線虫です。
動画を見ると、阿波晩茶エキス末を与えた線虫の方が活発に体を曲げていることが分かります。
対照群
阿波晩茶エキス末投与群
B. 寿命の延長
さらに、線虫レベルで平均で約14%の寿命延長が確認されています。
グラフの見方: グラフは生存率曲線(カプラン・マイヤー曲線)を示しています。横軸は経過日数、縦軸は生存率(%)です。赤い線が阿波晩茶エキス末を与えたグループ、黒い線が対照グループです。赤い線が右側にシフトしていることは、寿命が延長したことを意味します。3回の独立した実験すべてで、統計的に有意な寿命延長が確認されました。
※11 線虫(C. elegans)とは:
体長約1mmの小さな虫で、遺伝子の働きや老化のメカニズムを研究する際のモデル生物として広く使われています。ヒトと同じように加齢により運動機能が低下するため、健康長寿の研究に適した生物です。
※12 ラパマイシンとは:
研究の世界で広く使われている、オートファジーを活性化させることが知られている既知の化合物です。研究において、活性化効果を比較検証するための「基準(ポジティブコントロール)」として一般的に用いられています。今回の実験では、この科学的に効果が証明されているラパマイシンを比較対象として用いることで、阿波晩茶エキス末のオートファジー活性化能を客観的に評価しています。
[ 出典 ]
- ・石堂美和子 他「阿波晩茶エキスのオートファジー活性亢進作用」
(第25回日本抗加齢医学会総会, 2025年6月発表)